住宅を購入したので南側の庭に一面芝を植えてみました。
業者に依頼すると高くついてしまうので、DIYでチャレンジしてみることに。
実際やってみて、後に色々と判明したことがあったので、ポイントを備忘録的に書き残しておきたいと思います。
SPONSORED LINK
段取りの概要。
今回の試みは「知識0」からのスタートだったので、とにかくまずはネット検索や、ホームセンターの店頭にて店員さんと相談しながら、慎重に作業を進めていきました。
といっても、思い立った当初には既に晩春を過ぎ、時節は初夏に入ろうとしていたこともあり、
急ピッチで進める必要性に迫られることに。
ホームセンターの店員さん曰く、本来は「石灰」などを撒いて、「土壌PH」の調整を行ってからの芝植えがベストだということでしたが、
どうやらある程度「期間を置く必要がある」とのことで、今回、その工程はすっ飛ばしました。
表面の不要な土や石を取り除く。
まず最初に行ったのが、元からある土の「量」の調整と、「質」の改善でした。
芝は根の生育が旺盛らしく、それと併せて年々、「地表が盛り上がってくる」らしく、
庭の地表を高さそのままで芝を植えてしまうと、後に「床下」の風通しが悪くなってしまい、
「カビ」や、最悪「白アリ」が巣食うような、床下の環境悪化に繋がるのではないかとの懸念がありました。
なので、庭の土を「ごっそり」取り除いたのですが、恐らく、1トン近く処理したので、かなりの重労働でした。
同時に、大きめの「石」もレーキで掘り起しながら目立つ範囲で除去しました。
※ここでのポイント。
ここで地表に「勾配」をつけておくと良いです。
というのは、いわずもがな、「水はけ」を良くするためであり、
本来は「暗渠」(つまり雨水等を排水するための側溝)まで作れればベストなのですが、
DIYだと大変なので、最低限、「水が流れていってほしい方向」に向かって地表をなだらかに低くしておく程度に施工しておきます。
牛糞と赤玉土で基礎土壌作り。
ホームセンターの店員さんのアドバイスに従って、土壌改善を行いました。
対象面積は約6坪程でしょうか。
牛糞は20キロ入りを三袋程、赤玉土はその倍くらいの量を撒きました。
ネット通販で検索してみたところ、後に必須購入の「床土」(川砂)と「目土」と肝心の「芝」については、ネットで取り寄せるよりも、ホームセンターに直接出向いた方が、
圧倒的に安く仕入れることができそうですが、
この「牛糞」と「赤玉土」に関しては、ネットでもホームセンターで売っているものと、さほど値段に差がなかったため、
ネットで購入して、運送屋さんに自宅まで届けてもらう方が「楽」かもしれません。
車に牛糞を積むと車内が「臭く」なりますし、赤玉土も大量となると、かなり重量がありますからねー。
これらを全体に馴染むように、入念にレーキで混ぜ合わせ、地表を平らに均していきます。
作業が完了したら、本来は、牛糞に含まれる「微生物」が活性化して土壌を良好な状態に改善してくれるまで数カ月は要するそうなのですが、
今回は前述の如く、すでに夏を迎えんとしていたので、一週間だけ待って、早急に次の工程へとうつりました。
床土(川砂)を撒く。
ここも店員さんのアドバイスに基づいて、芝の直接の下地となる「川砂」を敷き詰めました。
芝専用の川砂がホームセンターに売っていましたので、それをそのまま使用。
(芝の床土という名称で販売されています。)
もし安価に済ませたければ「ソルチグリーン」というものでも代用できると店員さんは仰っていましたが、
売り場で確認したところ、それほど価格に差がなかったので、鉄板の商品を購入しました。
SPONSORED LINK
芝張り作業!安価済ませ、且つ見栄え良く!
ついに勘所の、「芝を設置していく作業」です。
この記事の趣旨に準じて、一番安く、そして綺麗に仕上げる方法を「僕の経験の上から」ご紹介したいと思います。
芝の張り方色々。
まず芝の設置の仕方ですが、選択肢は「三つ」に大別できるようですね。
それぞれの特徴について、簡単に説明していきたいと思います。
1、平(ベタ)張り。
まずは「平(ベタ)張り」という、最もベターなw 感じの張り方です。
予算を気にせず、すぐに芝生を楽しみたい方に。べた張りとはマット状の芝生を隙間無く並べる貼り方(植え方)です。(中略)
欠点としては、他の方法に比べて芝生がたくさん必要で費用がかかることです。(※参考サイト 芝生生活)
つまり、単純にペタペタと埋めていくイージーな作業な変わりに「沢山芝を使うので一番費用が嵩む」と。
2、目地張り
次に「目地張り」と言われるものです。
芝マットを「交互」に設置していく方法ですね。
実際に僕が採用したしたのがこれです。
溝が直線にならないようにする理由は、水の流れを意識するためです。
後に詳しく述べますが、芝と芝との間を「目土」で埋めて、高さを芝と同位となるように調節するのですが、水やり等の際にその「目土」が「流れていかないように」導線をあえて「入り組ませる」設置方法です。
3、市松張り
最後に「市松張り」と呼ばれるやり方です。
最も経済的な張り方(植え方)です。気の長いひと向き。市松張りとは碁盤の目を1つ飛ばしで埋めていくように、マット状の芝生をマットの大きさ分だけ間 隔をあけて芝を敷いていく貼り方(植え方)です。敷いた直後は、地面の半分しか芝生ではないのですが、芝生が生育するに連れ、隙間を徐々に埋めていき、や がて全面が芝生になります。
目地が芝生になるまで長い期間が必要で、雑草対策に手間がかかりますが、必要な芝の量はとても少ないのでとても経済的です。(※参考サイト 芝生生活)
上記の引用文の中に「雑草に手間」とありますが、
これすごく切実で、草むしりは本当に大変です。物凄い勢いで生えてきます。
家は湿気が多い土地柄が原因か、おまけに「きのこ」が大量に生えてきました。
こんなに発生www
で、本当のところは…。
以上、3つの方法を紹介しましたが、
実は…、悪いことは言いません、これは僕の経験上確かなことなんですが。
実際は「平(ベタ)張り」が一番「安く」済みます!
しかも綺麗に。
一方、「市松張り」が最も高くつきます!
意外でしたか?
ではその理由を述べていきます。
最終工程、「目土」の敷き詰め作業。
上掲は、芝を設置する作業時点での庭の様子を写したものですが、
芝と、地表の間に随分と「高低差」が生じていることがお分かり頂けるかと思います。
芝マット自体に厚みがあるので当然ですよね。
最終作業では、この溝と化している箇所に「目土」を敷き詰めていくわけです。
目土の価格は僕の近所ホームセンターでは10キロ入りのものが398円で販売されていました。
ちなみに、芝も10枚束が同じく398円で販売されていました。
察しの良い方は既に勘付いたかもわかりませんが、
つまり、
「芝と同じ高さになる量の目土を購入するよりも、芝をほぼ隙間なく敷き詰めた方が断然出費が抑えられるというわけなんです!」
僕の場合ですと、約6坪の面積に目地張りをして、その隙間に目土を撒くに当たり、
15袋くらい購入しました。
約6000円くらいですね。
撒き終わった結果が以下。(写真は3週間後くらいの状態です。)
もっと間近で観察してみましょう。
う~ん…。
「まだ全然足りない感」がありますよね。
本当なら、芝の上にうっすらとかかるくらいがベストなんですが、恐らく、そういう状態にまでもっていくためには、追加で最低10袋くらいは必要だったんじゃないかと思われます。
すると、目土だけで合計で約一万円近くに…。
正直、そこまで予算を組んでいなかったので、この地表に凹凸がある状態で作業を終えることに致しました。
(※結果的にちゃんと根付いてくれましたが、刈る作業時には結局凸凹を無くさないと芝の高さが揃いません…。)
まとめ
初のDIYということで、やってみないと分からないことって結構あるものです。
今回の芝張りの場合ですと、「目地張り」によって「空いてしまったスペース」を埋める分で多額の「目土代金」が発生してしまいましたが、
恐らく、「その空いてしまったスペース」を「目土」ではなく「芝マット」にしていたならば、追加「芝マット3束」(1200円程度)で済んだのではないかと思われます。
(※とはいえ目土には生育に必要な肥料なども含まれるのでどの道少量でも必要には違いありません。)
DIYでこれから芝を植えようと考えている方は、是非参考にされて下さい。
それでは、良い芝ライフを!
(※追記 芝設置後の水やりは、根付くまでは毎日怠慢なく行って下さいね(^^)