「まだ東京で消耗してるの?」のブログでお馴染みのイケダハヤト氏が、
去る、8月27日、長野原町の小学校の体育館を貸し切って移住促進を題材に基調講演を行いました。
タイトルは、
「家族で限界集落に移住したわかった10のこと。」
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イケダハヤト氏ってどんな人?
氏は、ネットでは既にかなり名が知れた存在だと思いますが、
マスやオールドメディア(テレビや新聞)などのチャネルのみに情報の取得を依存している多くの方々にとって、場合によっては「初耳」というケースも珍しくないはず。
ということで氏について、(烏滸がましいようですが)至って簡略ではありますが、
まずはここで説明を添えておきたいと思います。
氏は現在、東京から高知県の「限界集落」に移住し、地域のオススメスポットや、移住のメリット、ノウハウ、更には行為に伴う「マインド」に及ぶまで、
多角的な視点から地方への移住について、ご自身が運営されている「ブログ」を介し、評価、発信すると共に、
自らが現在進行形で「田舎暮らし」体現をされています。
氏はその営為をそのまま収益化し、年商3000万円規模のビジネスを発生させることに成功。
世にも奇特な存在であり、
ブログ界隈では、オピニオンリーダーよろしく、多くの若手ブロガーの支持を集め、けん引役としての地位を確立しています。
氏の作風はといば、良く言えば「エッジ」の利いた記事、悪く言えば「極端な意見」によって、読み手の好悪感情を激しく揺さぶるのが常で、
ネット界隈では賛否を分かつ評価があちこちに飛び交っています。
なぜ僕が、フォーラム「北軽井沢移住計画」に参加しようと思ったのか。
僕個人的には日頃からブログを拝見する中に、氏の意見には賛同できる部分が多いと感じており、
特段、氏が主体となって運営しているサロンなどに参加しているわけではありませんが、
以前より、一度お会いしてみたいと思っておりました。
そんな最中、今回、北軽井沢に来訪されるという情報を聞きつけた僕。
実は最近、群馬県内(割と山の方)に中古住宅を住宅ローンを組んで1000万円程度で購入したばかりだったのですが、
北軽井沢にはなぜか、並々ならぬ「縁」を感じており、(かつて昵懇にしていた友人がいたり、過去、妻が短期居住していたり)
観光にもかなり頻繁に訪れ、当ブログにおいて多少なりとも情報を発信しており、
ゆくゆくは、セカンドハウスの購入も検討していたのです。
つまり、「氏のブログの読者として」と、
「北軽井沢への興味心」という要素が重なり、
フォーラムの開催を知ったのが「前夜」だったにも関わらず、即決で参加を決断したわけです。
講演自体は様々な示唆に富んだ素晴らしい内容でしたが、まだ誰も詳細をネットに上げていないようなので、
どんなお話だったか、以下、概要だけピックアップしておきますね。
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家族で限界集落に移住したわかった10のこと。
では講演タイトルに含まれる「10のこと」とは一体何なのか?
各項目の詳細と併せて叙述していきたいと思います。
1、田舎は生活コストが低い!
イケダ氏が住んでいる限界集落の「家賃」の相場は大体「1~3万円程」だそうです。
斯く言う彼も、3万円の賃貸に住んでいるそうで、しかも「庭、畑付き」、更に、水道代が無料とのこと。
住むために働く都心部と比べて、人間らしい生活が営める、というのが第一のメリット。
2、子育てがし易い。
都心部は「待機児童問題」が深刻化しています。
一方、田舎の学校はクラスの人数が少ない状況で、
加えて、先生の目が良く行き届くので、仮に「いじめ」があっても深刻化せずに済むとのこと。
「受験」が難儀では?との問いに対しては、
今やネット上に、受験勉強の為の便利なツールは無料、あるいは月額でも安価で有用なものが存在しているので、住んでいる場所の環境要因による優劣差は限りなく縮まってきているとの意見。
教育を「武器」に盛り上がっている地方の先例が既にいくつか上がってきているため、
これは移住促進に伴って「最も力を入れるべき政策」と考えているようです。
3、空き家が凄く安い。
イケダ氏の住む中山間地域だと、空き家は凡そ100~300万あれば購入できるそうです。
リノベーションの費用を加味しても、500万くらいあれば十分ではないかと。
ちなみに氏は、8000平米の土地を70万(格安)で購入し、開墾に精を出しています。
ブログ「まだ東京で消耗してるの?」では進捗状況を常に公開、更新しています。
(ただし地方では空き家が流通していないという問題に直面している現実がある。)
4、人の魅力がある。
氏自身、ヒビノケイコさんという方の存在に惹かれて移住を決断したそうです。
誰か一人、面白い人物の存在によって、「人が人を呼ぶ」という好循環が生まれていく。
観光促進は常に新しいところに流れていく性質があるし、そういう意味で「消耗的」であるため、
やはり腰を据えて住んでくれる人をどれだけ呼び込めるかが「活性化させる上」では重要とのこと。
これからは「場所」を巡るのではなく「人に会いに行く」観光が増えていくのではないかと。
5、田舎は事業者が少ない。
居抜き物件などが沢山あり、低コストで起業できるチャンスに恵まれているのが田舎。
雇用が増えれば地域が元気になる。
「日本の田舎は資本主義のフロンティアだ!」
余談。
北軽井沢は地域として大変魅力的だと感じたようです。
まず野菜が安い!
エリアとしてアクセスが良いのではないか、との感想。
中古の別荘が大量に余っている、「これは宝の山!」
しかし、その割には情報が少ない…。
というわけで、皆さん「ブログを書きましょう!」
(書きますよ僕は、粛々と…。)
会場の様子。
というわけで概略は以上。
え?10項目なはずが5項目+余談で終わっている?
正直、僕も項目の境目がいまいち不明瞭で、聞いた通りに書き起こしたのですが、恐らく、残りの5つは上記何れかの項目に組み込まれているということでしょう!
会場は、人がまばらで結構空席が目立ちましたね。
今回のフォーラム、上毛新聞が主催したイベントですが、
社長さんもお目見えになるなど、力の入り様を窺えましたが、聴衆が少なくて残念です。
もっと人が入っても良かったと思うのですが、開催地が山奥過ぎて、わざわざ腰を上げる方が少なかったのでしょうね。
最後にパネルディスカッション
イケダ氏の基調講演の後は、インターバル挟んで「パネルディスカッション」へと移行。
写真の一番右端に座っているのがイケダ氏…って、
「もう仕事してる~w」
氏は檀上でトークの内容を中継する様なカタチで3、4のツイートをしていたのでした。
なに。空き家バンクあるんだ。北軽井沢に住みたい方ぜひ。 物件検索 – 長野原町企画政策課 https://t.co/439ZLvr2VZ
— イケダハヤト (@IHayato) 2016年8月27日
冬場の仕事を提供することは、きたかるエリアでも課題とのこと。冬場の暖房費もバカにならないくらいかかる。寒いときはマイナス20度とかいくらしい……。
— イケダハヤト (@IHayato) 2016年8月27日
さすが!
ソーシャルメディアマーケッターの肩書はダテじゃない。
このパネルディスカッションも檀上の方々が皆、大変知性に富んだメンバーで参考になった点が数多くありました。
司会者と、イケダハヤト氏、そして一番左端に座ってらっしゃる「ツル理恵子教授」以外は、皆北軽井沢在住の方々なので、
かなりリアリティー溢れるお話を伺うことができました。
ということで、今回のフォーラムを機に、僕の愛する「きたかる」がもっともっと元気になってくれることを期待したいと思います。
最後に、パネルディスカッションの直前にイケダ氏から写真の許可を頂いたので、図々しくも2ショットで妻に撮ってもらいました。(モザイク御免!)